2013年8月18日日曜日

東京巡回展終了、どうもありがとうございました!

残暑お見舞い申し上げます。

ご挨拶が遅くなりましたが、8月4日、
手から手へ展〜絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ〜
東京巡回展は無事、終了いたいました。

大変暑い中、ご来館いただいたみなさま、
手をさしのべ、想いをつないでくれたみなさま、
本当にありがとうございました!

入館者数は前回の安曇野館と今回の東京館をあわせ36,466名、
「みんなの手の木」には890枚のメッセージの書かれた手形の葉っぱと、
館内に置かれた「感想ノート」にもたくさんのメッセージが寄せらました。

今日は「みんなの手の木」の手の葉から、
メッセージの一部をご紹介したいと思います。
実際に手から手へ展をご覧になった方たちの声が、
次の想いの種へとしっかりつながっていきますように。

そして手から手へ日本巡回展、次は島根で、
みなさまのお越しをお待ちしております!

手から手へ展
〜絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ〜
島根巡回展 2013年8月24日(土)〜10月6日(日)
平田本陣記念館にて開催
手展日本公式サイト日本巡回展のお知らせ



手から手へ ちひろ美術館・東京巡回展 
みんなの手の木へのメッセージ総枚数890枚)より


今、3.11や原発事故が風化されようとしています。原発、
それは日本人のあやまちです。大人たちだけが取り組む問題で
はありません。これからを担っていく子どもが考える必要がある、
そう思います。(K・Hさん)


青森に住むお友だちがある日いいました。「うちのお母さんは
疲れたァって言うと怒るの。あなたが疲れたって言うとそばもっと
疲れてる人いても疲れたって言えなくなるでしょ。あなたの近くで
疲れたって言った人に大丈夫?っていえるように、その言葉は言わ
ないようになさいって。」3.11のあとも、その友人は笑って
「大丈夫?」って言ってくれます。(白羽航さん)


今わたしたちが平わでくらせているのは、全部家族友達色々な人の
支えだと思います。だからわたしも、みんなと助けあい平わで
スマイルあふれる世界にしたいと思います。
えのようにあかるくいたい 3.11・・・こわかった あの日の
事はけして、わすれない(斎藤茉奈さん)


3月11日にたくさんの人が死んだ。たくさんの人がかなしんだ。
その人の、ことを考えると、心がすごくいたくなる。
いつか地球全員の人が幸せになれるといいな。(星野ういさん)


この夏に、南東北に家族で行きます。ちっちゃなことしかできま
せんが・・・・・応援しています。(くみこさん)


いつも被災地の同じ空の下です。(紅拓直さん)


私は責任感とか全然ないし今のためにできることも「何?」とい
われたらこたえることができない。けど、みんなでしなくてはい
けないことは分かっている。だからあたりまえかもしれないけど
協力すればいい。そのためにまず自分の言葉でたとえ分かりあえ
なかったとしても伝えればいい。自分の言葉は、言葉で伝えられ
なくても手や足いろいろ使って伝えられる。(あおいさん)


出来る事は目の前にあります。それぞれ出来る事から始めましょう。
(大二郎さん)


2011.3.11絶対忘れません!だって私の誕生日1949.
3.11生まれ。東北の人たちが安心して住むことができますように!!
(Sumikoさん)


2011.3.11どんなにこわかったでしょう。みんなこの世
が終るのではないか、と思ったことでしょう。はやく。はやく、
上へ上へ手をとりあったあの時、私は忘れない。あの時、あの水の
こわさ。人、家、動物、植物、皆生きかえってほしい。(Humiko Yoshinoさん)


被災された方々に1日も早く日常の生活が戻ることを祈りつつ、
その方々のことを決して忘れずに。(T.Sさん)


みんなの手と手が結ばれてこんなに素晴らしい絵が集まったことに感謝です。
(沢田俊治さん)





(写真提供:ちひろ美術館・東京)






2013年8月2日金曜日

新聞掲載情報☆

東京新聞7月15日の朝刊に、
手から手へ展参加作家でオランダの絵本作家
Wouter van Reek (ワウター・ヴァン・レーク)さん
翻訳家の野坂悦子さんの記事が掲載されました。

3・11後を生きる
"手に負えぬ発明は愚か" 来日の絵本作家語る
東京新聞より記事一部抜粋

"オランダの絵本作家ワウター・ヴァン・レークさん(53)には、
主人公の「ケープドリ」が木の実を効率的に採る道具を発明しようとして、
制御不能になるという作品がある。福島第一原発事故の5年前に発表した。
「人間は賢いが故に、時として自分の手に負えないものを生み出してしまう
愚かさを持っていると話す。(原尚子)- 中略 -
ワウターさんは「新しいものに出合うのは楽しいし、ワクワクする」と話す。
一方で、人間は手に負えないものを生み出す愚かさもあると指摘。
「科学技術が先に進んでいってしまい、コントロールできなくなる。
まさに原発のように」と訴える。
 オランダには千を超す風車、百以上の水車がある。
「原発はばかげている。国も人も壊すし、燃料も限りがある。
太陽光・水力など自然エネルギーを使い、管理できる技術で
文明を発展させることができるはずだ」と強調する。"

ワウターさんは 手から手へ展に、
まるで満開の桜のようなソーラーパネルのひろがる
「一億の太陽電池で有名な山」を出品しています。

ちひろ美術館・東京での巡回展は8月4日まで、
みなさまのお越しをお待ちしております。